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微妙すぎる「ありふれた職業で世界最強」【アニメ感想】

存在は知りつつも長い間保留にしていた「ありふれた職業で世界最強」アニメ、ついに13話まで視聴しました。

 

 

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アニメ「ありふれた職業で世界最強」とは?

あらすじの詳細はこちらからご覧になれますが、クラスごと異世界召喚された内、主人公のみが戦闘力が低い職業だった。王国のために探索していた大迷宮の底に、クラスメイトの裏切りで落とされ、追い詰められた彼は凄い強くなり、ただ帰る道を探す旅で美少女の仲間を集めていく、という話です。

 

結論~残念過ぎる

少し萌えキャラが多いであろうと知りつつも、それでもストーリー性はあるかもしれないと期待をしすぎず挑んだ作品~

結論から言いますと、

一つ一つのアイデアや設定は良く、興味をそそられたのに、何故こんなにつまらない、ちぐはぐな作品に仕上がるのだろう、と首を傾げっぱなしでした。

 

感想~設定の無理

主人公の高校生らしからぬ巨大兵器の構造への理解はさておき、世界観が全く維持できていません。アニメの前半に現れたステータスメニューやレベル分けはその後そっと忘れ去られ、根性で魔法を打ち合う戦闘が続きます。

また、血反吐を吐くほどの戦闘の描写がいとも軽く、「頑張ってる感」が全く伝わって来ず、多分セリフのキラキラ具合とベタすぎるバトルシーンのせいでしょう。

 

始め、主人公のクラスはとある大迷宮の探索のために召喚された模様で、その様子はまるでそれが唯一の迷宮、そこを攻略すれば世界は救われるかのようです。まるで「メイド・イン・アビス」や「神の塔」のように。

しかし散々深いイメージを植え付けた挙句、主人公はあっさり最下層にたどり着き、そこで得た情報に沿って、他の「大迷宮」を攻略しに行きます。その際「他にもあったのか!」という驚きも無く、見ているこちらが「この世界どなってんの?」と思っている間、あれよあれよと攻略していくのです。

 

感想~世界観とハーレム事情

一般的にこのアニメは「ダークファンタジー」の部類に入るのでしょう。

1話の冒頭など特にそうで、(表紙の割に)地に足のついた世界観と主人公だと、驚き半分、当たりを引いた気分でした。しかし話し合いの最中でも、戦闘の5秒後でも、他人の前でも、不必要にハーレム化していく取り巻きとの桃色シーンが目に余る

もちろん、ダークでも恋愛は織り込めます。でもこのやり方だと世界観が毎回毎回ぶっ壊れるんですよ。かと言って主人公の発言はコメデイーとしても成り立つには一々シリアスすぎる。

 

 

さらに恋愛面においてもあり得なさすぎる展開の数々。主人公達に救われた「少数民族の幼女」は母親の元に返してくれるであろう公務員より、出会って数十分の主人公と共にいたいと喚き、挙句パパと呼び、結局同行し、母親に返される気配は一切ありません。うーん...とにかくこういうのが多い。

 

感想~盛り過ぎ

そして主人公の旅だけに焦点を当てている筈が、民族争いや魔人の登場など混ぜて来て、中途半端に戦争の情勢を意識させて来る割に、その現れ方もピンポイントすぎて、ストーリーは個人のバトル描写で精いっぱい、全体の解説などしてくれません。

 

ライトノベルや漫画ならまだしも、たった13話のアニメに収集が付かないジャンルを織り込みすぎた結果、何一つ、うまく描写できている部分がありませんでした。

最終話のオチなんて、「無事ハーレムにもう一人加わりました」くらいです。

 

第三期くらいまで放送すれば、テンコ盛りのストーリーも収まるのでしょうが、このままだと本当に「ダンジョン攻略ゲーム」っぽい「バトルファンタジー」っぽい「たまにダーク」な適当な話に下手なハーレム物を乗せただけになってしまいます。

 

まあ例え続編が出ても、そろそろ女子キャラがうざすぎて私は見ないと思いますが。

アハハ...

 

結局なんだったの?

結局この作品は何をしたかったのでしょうね。

一風変わった、主人公が正統派ヒーローじゃない、少し暗いファンタジーでしょうか?

でも人気の為にキャラは可愛く、ただのダンジョン攻略じゃつまらないからついでに歴史の背景も、なんて思ったのでしょうか?

 

 

以上、私の個人的アニメ感想でございました。

最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。